【群馬】1月1日(土)上毛新聞にメモリード所属 土屋良輔選手の記事が掲載されました

1月1日(土)上毛新聞(スポーツ、27・28面)にメモリード所属 土屋良輔選手の記事が掲載されました。
▼上毛新聞記事(以下引用)
27面

男子1万 国内最高
2大会連続五輪切符


長野市エムウェーブで31日に行われたスピードスケートの北京冬季五輪代表選考会最終日で、男子1万メートルの土屋良輔(メモリード、嬬恋高出身)は自身の持つ国内最高記録を8秒63更新する13分6秒17で1位となった。(中略)
 
五輪出場出場種目は2大会連続出場の土屋良が男子1万メートル、佐藤が女子3種目(1500メートル、3000メートル、団体追い抜き)となり、ともにマススタートの控えにはいった(中略)
 
男子1万メートルは日本記録保持者の土屋良にとって、国内敵なし。「自分との戦い」だった。自身の国内最高記録より8秒以上早い五輪派遣記録13分6秒71を突破することに集中し、0秒54上回った。ゴール後、「込み上げるものがあった」と天を仰ぎ両手をかかげた。
 
派遣標準には1周平均31秒3ほどの400メートルのラップタイムが必要だった。力みのない滑りで中盤まで31秒前半を刻んだが、中盤4800メートル、12周目で31秒7台に落ちた。「我慢、我慢」と自らに言い聞かせ、再びペースアップ。残り5周で30秒台に引き上げ、最後は力を振り絞った。
 
23歳で出場した前回2018年平昌(ピョンチャン)五輪は世界との差を突き付けられた。初の大舞台で日本記録を更新したものの、トップと30秒差の10位。「世界で戦う」ための4年間が始まった。20年2月の世界距離別で日本人初の12分台をマークして5位に入った。だが、昨季コロナ禍で日本勢が海外遠征を中止している間に世界のレベルは上昇。自身はモチベーションが下がり、「五輪の出場枠獲得すら厳しい」と危機感を持った。それでも「自分が五輪に行く」と日本男子長距離を引っ張ってきた自負で奮い立った。夏場に基礎体力を鍛え直し、1万メートルを滑り切るスタミナ、筋持久力を身に付けた。11月のワールドカップ(W杯)第2戦でBクラス滑走ながら全体4位のタイムをマークし、前回は自力で勝ち取れなかった1万メートルの五輪出場枠を得た。
 
五輪メダリスト2人を含む幾多の名スケーターを輩出した嬬恋村で育った。「自分のように先輩を見て『スケートをやりたい』と思う子どもたちが出てくるようなレースをしたい」。メダル獲得に加え、もう一つの五輪の目標を掲げた。
 
28面

力強い姿 好走期待
家族や同僚、恩師ら歓喜



男子1万メートル日本記録保持者の土屋選手は同日の選考会1万メートルで、自身の国内最高記録を塗り替えて圧勝。終盤にラップを押し上げると、1週ごとに拍手が送られた。嬬恋村から家族が駆け付け、父の和久さん(58)は「ワールドカップで良い記録が出たので思い切っていけると見ていた。競技に対する思いは人一倍。(1万メートル10位だった)4年前の悔しさを忘れず積み上げた」と話した。母の亜希子さん(51)は2大会連続出場に「仲間に恵まれ、支えてもらったおかげ。中高ですごく競技に熱心になり、地元の後輩の活躍が励みになっている」と感謝した。
 
土屋選手の所属するメモリードの同僚が会場に横断幕を掲げ、張り扇をたたいて応援した。前回の選考会に続いて挑戦を見守った総務部長の宮崎和幸さん(45)は「何事も真面目な土屋選手の取り組みは社員の大きな刺激になる。自分も頑張らなければと思わされる」と語った。同期入社の常木健弥さん(26)は「気さくな性格で競技のことを熱心に教えてくれる。選考前は『お互い頑張ろう』と自分が励まされた。(2大会連続は)本人の努力が出た」とたたえた。(後略)

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※上毛新聞社提供

土屋良輔(つちやりょうすけ)
スピードスケート/メモリード嬬恋高出身
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