お墓で転ぶと霊がつく?
小さい頃、よくお墓参りに行くと祖母から
「お墓で転ぶと幽霊がくっついてくるから走らないよ!」と言われていました。
子供ができた今、同じように
「お墓で転ぶと幽霊がくっついてくるから走らないよ!」
と子供に声をかけてみましたが、ふと思いました。
なぜ転ぶと幽霊がついてくると言われているのだろうか?と。
皆さんは、「お墓で転ぶと幽霊がついてくる」というのを聞いたことがあるでしょうか?
お墓で転ぶと...諸説あり
調べてみると、お墓で転ぶと霊がついてくるという他に、色々な説があるのだそうです。
・あの世に連れて行かれてしまう
・足を失う
・命を落としてしまう
・猫になる
・傷や怪我が治らない
など。
本当かはさておき、これらはいずれも迷信ですので、あまり気にしすぎないようにお願い致します。
なぜこのような迷信が生まれたのでしょうか?
「お墓で転ぶと霊がついてくる」や「墓場で転ぶと命を落とす」などと物騒な言い伝えが多い墓場の迷信ですが、どうやら子供が墓場でふざけないための脅しだと思われます。
墓地には角ばった重い石材が多いので危険だから気をつけるように、という意味だと思いますが、まともに話して聞かせても子供には効き目がないために、怖い話にして聞かせていたようです。
また、神社仏閣は神聖な場所ですので、子供たちがあまりはしゃいだり、走りまわったりしないようにという意味もあるのでしょう。
「墓地で転んだら履き物を片方置いてゆけ」
という言い伝えもありますが、履き物を置いていくのは厄落としの意味があるそうですが、本当に行われていたかどうかは定かではありません。
お墓は湿気も多く菌も繁殖しやすい場所ですので、傷が膿んでしまったり長引いてしまったりということが昔はあったようです。
子供たちがそのような危険に晒されないための優しい嘘と言ったところでしょうか。
まとめ
一見恐ろしい
「お墓で転ぶと・・・」という言い伝えですが、この言い伝えのみならず、
昔から伝えられているものにはご先祖様たちの知恵や教えが含まれていることも多くあります。
今回はお墓で転ぶと、角で頭を打って危なかったり、湿気の多い場所で転ぶと傷が化膿してしまうのでそうならないようにという意味が込められていました。
迷信は迷信ですが、このように受け継がれてきた大切な教えは、
後世にも伝えていきたいですものですね。