友引で葬儀は縁起が悪い?
友引の日に葬儀をすると、故人が友を道連れにすると連想され、縁起が悪く葬儀はしない。と言われています。
ですが、友引の日でも通夜や四十九日は問題はありません。
そもそも、仏教においては友引に葬儀はしてはいけない。という決まりはありません。
お通夜とは本来、お別れを意味する儀式ではありません。
ご家族や友人など故人様と親しいご親族やご友人が集まり、故人様と最期の夜を過ごす葬儀前に行われる儀式のことを通夜といい、
もともとは夜通しで故人を守ることからそう呼ばれていました。
現在は時代の変化に伴い、2時間程度で終わるのが主流となっています。
お別れの儀式ではないことから、友引に通夜を行うことは問題ないとされています。
ですが、通夜であろうと気にされる方はいらっしゃいます。
その場合は、どうしてもの理由がある以外は避ける方が無難でしょう。
ご遺族様やご親族様の都合により、どうしても友引の日でないと葬儀や火葬が行えないというケースもあるかと思います。
そのような場合は、友引人形を故人の棺に入れることで問題なくなるとされています。
友引人形とは棺の中に入れることで、身代わりになってくれる人形のことです。
人形の形はさまざまで、木製のこけしのようなものや子どもが遊ぶような人形もあります。
火葬場は友引の日、休みが多い
そもそも友引の日は葬儀を避ける人が多いのに合わせ、火葬場が定休日のケースも多いのが現状です。
火葬場の予約が取れないと葬儀も行えないので、結果的には友引の日を避ける形になります。
また、定休日である友引の次の日は火葬場がとても混雑するので注意が必要です。
友引を選ばれる方も少ないので、どうしてもその日しか空いていない。という事であれば予約も取りやすいかと思います。
選択肢の一つとして友引の日も検討されても良いかと思います。
しかし、家族が気にしないと思っていても、親族の方で気にされる方もいるかと思います。
周りの方の意見を参考にされてから決められると良いかと思います。
ご遺族様の気持ちを大切に
友引を避けるかどうかは、最終的にご遺族様の気持ち次第です。
そもそも友引は「共引き」と言われ、勝負の決着がつかない良くも悪くもないとされる日のことでした。
言葉の音でだんだん「友引」に変化していき、今や一般的には友引を避ける傾向にあるとはいえ、、宗教的な決まり事でもなく、厳密な決まり事でもありません。
ですが、一般的にこの考えが広まっていることもあり、友引の日に葬儀をするのは避ける人はまだ多く、
「友引に葬儀なんて・・・」と考える人もいるでしょう。
葬儀を行うにあたっては、周りの人の理解を得ることが大切です。
後々のトラブル防止のためにも、葬儀を友引に行う場合は、親族の中に気にする人がいないか一度相談し、了承を得ておくほうがいいでしょう。
やり直すことのできない葬儀だからこそ、ご遺族様の気持ちもご親族様の気持ちも大切に、
トラブルなく故人様を見送りましょう。