東京事業部 式典課 中村

1級葬祭ディレクター
グリーフサポーター

角田ななえ

生と死を同時に見つめる場所と心に刻んで

記憶に鮮明に残っているのは、事故で亡くなった方のお葬儀です。
若い方でした。ご両親の痛みを直に感じた、初めての経験をいたしました。
生きている方の内外に発せられる「気持ち」と、表情を変えることのない故人様を同時に見て「とまどい」を感じたのです。
それは、業務では故人様も一人の人間として接する為、私の中で「生きている人」「亡くなっている人」の区分が薄れていたところでの経験だったからだと思います。 この経験から、「ここは生と死を同時に見つめる場所」なのだと心に刻んでお手伝いをしております。

直観で選んだ仕事

この仕事を選んだのは直感でした。
仕事を探す中で自分に出来ることは何だろうと記憶を辿った際に思い浮かんだのが、父方の祖父と母方の曽祖父の葬儀の光景でした。
田舎だったので山の中の火葬場には煙突があり、そこから真っ白な煙が青空に向かって昇っていくのを見ていました。「あぁ、ちゃんと空に向かっているんだなぁ」と。
ぼんやりと男性スタッフの方を思い出し、あの方がここまで連れてきてくれたのだなと分かった時、「これだ」と直感し、今に至ります。

ご家族の「一度きり」に置き換えて

式典課として式担当者のもと、ご家族のお近くでお手伝いをさせていただいたり、見積担当者から引継いで当日全体をまとめる式担当をさせていただくことがございます。
お手伝いをさせていただく時、どちらの場合でも目の前に映るのは「送る家族」と「送られる故人様」。
故人様が大切に残された方々が限られた時間の中で感謝の気持ち・言葉を直接、確実に伝えられるようにサポートする事が私のするべき事だと思って業務にあたり、出棺直前お柩の蓋を閉じる前、近しい方々が故人様と対話できていると確認できた時、はじめて「出棺」の号令をかけることができます。
私たちの「毎回」を、ご家族の「一度きり」に置き換えながらお見送りのお手伝いができた時、達成感と安堵が心身を巡ります。

今後も式典課としての力を磨くとともに後輩育成・マネジメントに注力し、万全なスタッフ体制で皆様をお迎え、お見送りできるよう努めます。