2024年秋のお彼岸の日程
もうすぐ秋のお彼岸の季節。
秋の彼岸は、秋分を中日とし、前後各3日を合わせた7日間です。
2024年の秋のお彼岸は
彼岸入り 9月19日(木)
中日
9月22日(日・祝)
彼岸明け 9月25日(水)
というスケジュールです。
春のお彼岸はおはぎを、秋のお彼岸にはぼたもちを供えるのが慣わしとなっています。
なぜお彼岸にはおはぎやぼたもちを供えるものなのでしょうか?
彼岸におはぎとぼたもちを供えるのはなぜ?
秋のお彼岸では『お萩(おはぎ)』
春のお彼岸では『牡丹餅(ぼたもち)』
萩の花はあまり秋の花として馴染みがないかもしれませんが、萩の花は秋の七草の一つですので、お萩という名前がつきました。
秋のおはぎは、小豆を収穫してすぐの季節なので小豆の皮が柔らかいため、そのまま残してつぶあんに。
春のぼたもちは、貯蔵していた小豆を使うので、小豆の皮が硬いため取り除き、こしあんにします。
名前は異なりますが、どちらももち米をあんこで包んだもので、つぶあんかこしあんかが異なる点です。
おはぎとぼたもちの違い
昔、彼岸が近づくと女性たちが集まってみんなでおはぎやぼたもちを作りました。
なぜ彼岸にはおはぎとぼたもちを作るのか、いくつかご紹介します。
◆邪気を払う
小豆は昔から、邪気を払う食べ物として知られています。
彼岸にはおはぎやぼたもちを食べ、当時にはかぼちゃと小豆のいとこ煮を食べるなど、
古くから食卓に小豆を出るのは魔除けの効果があるからと言われているからです。
古くから赤色は命や太陽の象徴で邪気を払う色と言われており、
赤色の小豆を食べることで、その力を体内に入れるという意味でで広く食される様になりました。
◆五穀豊穣を祈願する
お米から作られる餅には、五穀豊穣の意味が込められています。
秋の彼岸では、米の豊作に感謝し、
春の彼岸では、米の豊作を祈願します。
秋の彼岸では米が無事収穫できたことを感謝し、春の彼岸では今年の米も豊作であるように祈願するために
おはぎやぼたもちが食べられているのです。
◆特別な日のご馳走
今のように気軽に砂糖が手に入る時代ではなかった頃、甘いものはとても貴重な食べ物でした。
邪気を払う小豆と砂糖を使い、大事なもち米で作られたおはぎやぼたもちをご先祖さまにお供えするとともに、祈りや願いを捧げました。
ぼたもち以外の供物は?
・彼岸団子(ひがんだんご)
彼岸団子をお供えする風習がある地域もあります。
彼岸入りに供える団子を「入り団子」、彼岸明けに供える団子を「明け団子」と呼ばびれ、地域によって形や積み方に違いが見られるそうです。
・そうめん
そうめんも、お彼岸のお供え物の定番のひとつです。
そうめんは「あの世へ行く仏様の荷物をまとめるひもとして使われる」と言われているそうです。
日持ちがすることや精進料理であるという点でも、そうめんがお供え物に選ばれているようです。
・花
お彼岸の時期になると、生花店にお供え用のアレンジが多く並びます。
お彼岸でお供えする花の種類に、厳密な決まりはありませんので、季節の花や故人のイメージに合った花、故人が好きだった花などを是非選んで下さい。
・線香やろうそく
線香やろうそくは、お仏壇やお墓参りで使えますし、消えものであるため、お供え物に重宝します。
線香とろうそくのギフトセットは多々あります。予算に合わせて選べるので使い勝手が良いかと思います。
・ジュースと缶詰
供え物を訪問先にお持ちになる際、相手に負担にならないよう日持ちするものを選ぶのが一般的です。
家族構成や年齢を問わず贈りやすいジュースや缶詰などは日持ちするため、お彼岸のお供え物の定番といえるでしょう。
故人が好きだったからとビールなどのお酒を選ぶこともありますが、基本的に仏教ではお酒を仏に供するのはNGだという事は、覚えておきましょう。
・故人や遺族の好きなもの
特に決まりはありませんので、喜ばれる品を贈るのもひとつです。
故人が好きだったものや、家族がお好きなものも良いかと思います。
贈る相手の気持ちに寄り添って、お供え物を選べば気の利いたお供え物になります。