遠方での法事を断るのはマナー違反?

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遠方での法事を欠席するのは失礼?

現代においては、地元を離れて生活をしていらっしゃる方がとても多く、法事が元々住んでいた地域で行われるというパターンも珍しくありません。
仕事が忙しかったり、遠方のため泊まりで行くのは難しいと言った場合に法事を欠席するのは失礼ではないかと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

法事の時にどうしても外せない予定が入っている、そもそも遠方で伺うのが難しいと思われるなど、欠席をせざるを得ない事情がある場合もあるでしょう。
体調が優れなかったり、妊娠中、元々予定がある場合などには、法事を欠席しても問題ありません。

ですが、欠席する場合には喪主様に理由を伝え欠席のご連絡を忘れないようにしましょう。
理由なく欠席することは失礼にあたります。

法事を欠席するときの注意点

欠席すること自体は問題ありませんが、その場合にはいくつか気をつけなければいけないことがあります。

欠席する場合には理由も添えて
法事に出られない場合には、その理由と欠席することに対してのお詫びを喪主様に伝えることが大切です。
欠席するとの連絡だけだと、なぜ欠席なのかと相手をヤキモキさせる可能性も。

大抵は法事の案内状は書面で届き、出欠を返送する形になっています。出席できない場合には「欠席」に丸をつけて、簡潔に理由を書き述べると良いでしょう。
また、出席できないことへのお詫びの言葉も忘れずに記入します。

欠席でも香典はお渡しする
欠席する場合でも、香典はお渡しするようにしましょう。
不祝儀袋ですが、通夜から四十九日の法要までは「御霊前」の表書きのものを選びましょう。仏教では、四十九日までは故人様が霊として旅をしていると言われています。ですので、四十九日までは「御霊前」の表書きを使用します。
四十九日以降は「御仏前」の表書きのものを使用しますので、法要の時には「御仏前」の袋を選びましょう。
金額の目安は1万円〜3万円ほどで、故人様との関係性で金額は前後します。

ご自宅が遠方の場合には、現金書留に入れて郵送します。
この場合には、通常の不祝儀袋に入れると現金書留の袋に入らない可能性があるので、小さめの袋に入れて、お詫びの手紙を添付して同封するようにしましょう。
ただし、手紙といっても通常の手紙ではありません。法事にお呼びいただいたことに対する感謝の気持ちと、欠席することへのお詫び、故人様へのご冥福を祈る言葉をお伝えし、後日弔問させていただきたいという一言を添えると良いでしょう。
現金書留だけ送るのは気が引ける場合には、菓子折りなど消費できるものを一緒に贈るのもおすすめです。

ご自宅が近い場合には直接持参します。できれば法事の日を迎えるまでに伺いましょう。
事前にこの日に伺いたいと連絡をしてから訪問するのが望ましいです。
欠席することへのお詫びの言葉を伝え、御仏前をお渡ししますが、お金のみお渡しすることは失礼に当たることもあります。
できれば手土産を持参するとよりベターです。

お供え物を郵送で送るときの注意点

お供え物を郵送で送る際は、のし紙といわれる贈り物にかける紙の選び方に注意しましょう。のし紙は弔事でも慶次でも用いるため、間違えないように注意が必要です。
慶事でののし紙は、紅白の水引が印刷されています。

一方で、弔事ではのし紙ではなく、結び切りの黒白の水引が印刷された掛け紙を用いましょう。
表書きは「御供」または「御仏前」と印刷されているものを選びます。

また、郵送中にのし紙が破れないように、「内のし」という、掛け紙の上から包装紙で包むという包み方がおすすめです。

まとめ

理由がなんであれ、法事を欠席することは問題ありません。
欠席に際しての連絡をきちんとすること、理由やお詫びをお伝えすること、欠席する場合にも近隣であれば香典を持参して仏壇に手を合わせにいくなど、喪主様へ誠意ある対応を心がけましょう。