菩提寺(ぼだいじ)とは、先祖代々のお墓があり仏事を行っているお寺の事です。
仏式の葬儀を行う場合は、ご家族がお亡くなりになられてからできるだけ早めに菩提寺に連絡を入れます。枕経や通夜、葬儀などの準備の為です。
連絡する際は、以下の項目を菩提寺に伝えてください。
- 故人様の氏名
- 生年月日
- 死亡日時
- 享年
- 連絡した人の氏名と連絡先
神式の葬儀をご希望の場合
まず故人様が信仰していた氏神様の神職に連絡を入れます。氏神様がわからない場合は、ご実家や親戚に聞いてみます。それでもわからない場合は、近くの神社に依頼するか、葬儀社に紹介してもらうのも良いでしょう。
神職と、通夜・葬儀の日程を相談し、多くの場合、神社ではなく葬儀場や葬儀ホールなどで葬儀を行います。
場所は喪主様の方で選び、決まったら神職に伝えます。また、基本的に、火葬に神職は同行しません。
菩提寺の僧侶に依頼して戒名をつけます
菩提寺が遠い場合
菩提寺が遠く、依頼できない場合は同じ宗派の近くの寺院を葬儀社に紹介してもらうことも可能です。
菩提寺ではない寺院で葬儀等を行い、納骨は菩提寺にあるお墓で行う場合などには、戒名(かいみょう)を菩提寺からいただく事をお勧めします。
別の宗派や寺院からいただいた戒名の場合、納骨の際に断られたり、戒名の改名をしなくてはならなくなることもあります。
菩提寺がわからない場合には親族に相談し、菩提寺がない場合には葬儀社に相談すると寺院の紹介をしていただくこともできます。
戒名(かいみょう)とは?
位牌(いはい)の表面に記される戒名は、仏の弟子になったことをあらわす名前です。
本来は出家して仏門に入り、守らなければならない戒律を受け入れた弟子に与えられる名前です。
現在では、故人様をたたえ、仏弟子として浄土に往生(おうじょう)するために、菩提寺の住職から故人様に戒名を授けてもらいます。
菩提寺のない人は葬儀を取り仕切る僧侶に授けてもらいます。
※往生(おうじょう)とは、人がこの世を去ったのち、仏の国で生まれ変わる事、すなわち成仏(じょうぶつ)する事
戒名(かいみょう)をつけるタイミング
故人様の枕もとで唱える枕経をあげた後、または通夜の読経の後に僧侶に依頼するのが一般的です。
その後、頂いた戒名を白木の位牌に墨で書いてもらい、祭壇に飾ります。
経済的な理由やお亡くなりになられた方のお考えがあって、戒名をつけないという事も可能です。
そのような場合は、その旨を葬儀社や寺院にご相談ください。
僧侶に確認しておきたいポイント
戒名・僧侶の人数・葬儀会場までの移動手段・お布施については必ずご確認ください。
戒名は金額に幅があり、宗派や寺院、地域やランクによっても金額が異なります。
わからないことは、僧侶にお尋ねください。
また、僧侶の人数が多くなるとお布施の金額もあがります。宗派や地域によっても異なりますのでご確認ください。
更に、僧侶の交通手段についても、手配が必要な場合があります。
お布施については、金額・お渡しするタイミングなど地域や宗派、葬儀内容によっても異なるので、遠慮なく葬儀社や僧侶にお尋ねください。
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