自宅で法事、僧侶へ茶菓子の種類やお茶出しはいつ?

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お茶出しのタイミングは?

自宅で法事を営む場合、菩提寺があれば菩提寺の僧侶に読経や焼香を依頼します。当日来てくださる僧侶にはお茶とお茶菓子を出しておもてなしをするのがマナーです。
法事でのお茶出しはどんなマナーがあるのか、お茶菓子はどのようなものを選べばいいのかななど不安に思われることもあるかもしれません。どんなタイミングでお茶出しをすれば良いのか、ご紹介します。

僧侶が到着したとき

法事の際には僧侶用の控え室を、法事の参列者とは別の部屋または別のスペースを用意しておきます。僧侶が自宅に到着したら、まずは控室に案内します。着替えをしたり、準備をそこでする僧侶もいらっしゃいます。
控え室にご案内したらすぐに、ご挨拶をして茶菓子とお茶をお出しします。時間に余裕があれば茶菓子も出しますが、もし開始時間がギリギリの場合には、お茶のみにしておきましょう。

読経が終わったとき

読経や法話が終わったら、またお茶と茶菓子を出しましょう。到着時は、時間をみて茶菓子は省略しても構いませんが、読経の後のお茶出しでは茶菓子を忘れないようにします。

必要に応じて僧侶に尋ねる

基本的なお茶出しのタイミングは、到着時と読経後ですが、読経中に咳払いをされていたり、部屋が乾燥していたりするような場合には法話の前にお茶を出すのも良いでしょう。読経時にも飲めるように、始まる前に邪魔にならない場所にお茶を置いておくというのも心遣いになるでしょう。
分からない場合には、「お茶はいかがですか?」とお声がけしても失礼には当たりません。また、持ち帰っていただける点や感染症の観点からペットボトルのお茶を用意するのも、マナー違反にはなりません。

茶菓子はどんなもの?

法事で茶菓子を出す場合には、「持ち帰る場合」を想定して選ぶと良いでしょう。僧侶に次の予定がある時など、その場で召し上がらない場合もあるかもしれません。出す茶菓子は持ち帰る場合にも困らない個包装の茶菓子を選ぶと良いでしょう。
その場で食べなければならない、ようかんやゼリーなどは避けるようにします。一口二口で食べられる、お饅頭やクッキーなどが無難です。

また、お盆の法要などでお呼びする場合、僧侶は一日に何件も読経に回っているかもしれません。そして各家庭でお茶やお茶菓子をいただくことと思いますので、全て食べたり飲んだりすることはやはり難しいと思います。お盆などの忙しい時期には特に、持ち帰りやすく日持ちのするお菓子を選ぶことが心遣いです。

種類としては一〜二種類用意するようにし、一種類につき二つずつほどお皿に乗せます。個包装の茶菓子であれば、そのままお皿に乗せてお出しして問題ありません。個包装であれば用事やフォークなども添えなくて大丈夫です。

自宅にいらしたタイミングで茶菓子を出した場合、読経後にお出しする茶菓子は、一回目に出した菓子と違うものを出すようにしましょう。僧侶が手をつけなかった場合でも召し上がった場合でも、同じものをそのままもう一度出すのはマナー違反です。
一度に出す茶菓子も前述したように一〜二種類お出ししますので、茶菓子は四〜五種類ほど用意しておくと安心です。

一緒におしぼりも出すとなお良い

お茶やお茶菓子とともにおしぼりも一緒に出すのもおすすめです。

夏場でしたら、少し凍らせたおしぼりをお出しすれば暑い中いらしてもひんやりと気持ちがいいですし、逆に冬でしたら温かいおしぼりで手を拭くと暖まってほっとします。

直接水で手を洗っていただくこともないでしょうから、召し上がる時の衛生面的にも安心です。

まとめ

僧侶に出す茶菓子は、食べなかった場合にも持ち帰りやすいもの、サッと食べられるものを考慮して選ぶと良いでしょう。
お茶出しのタイミングや、茶菓子の出し方などは地域によっても異なるものです。親族や地域の方に事前に確認しておくと安心です。

お茶出しの目的は、くつろいでいただくこと。失礼のないように、どのようにすれば喜んでいただけるのかを頭に入れておけば、難しく考える必要はありません。
法事について不明点があれば、メモリードへどうぞお気軽にご相談下さい。