菩提寺とは?どんな関係?

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菩提寺とは

菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことです。
ご葬儀の時には連絡をして、戒名も基本的には菩提寺にお願いします。
また、葬儀だけではなく法事の際にお経をあげていただくのも菩提寺です。

「菩提」とは悟りや目覚めを意味する言葉で、「死後の冥福」や「煩悩のない、安らかな悟りの境地」といった意味合いがあります。
「菩提」の語源はサンスクリット語(の「ボーディ(悟り、目覚め)」の発音に漢字をあてはめたものといわれているそうです。

菩提寺があるとどんなことが良いのか、気をつける点はあるのか、ご紹介していきます。

菩提寺とのお付き合い

◆もしもの時に慌てなくて良い安心感
お世話になっている菩提寺があると、ご葬儀や法事の時にもそちらに連絡をすれば良いので、安心感があります。
菩提寺がない場合もしもの時には、ご遺族様も混乱している中、葬儀社を選んだり戒名を書いていただくお寺様を選んだりせねばならず、後々後悔したというお声も耳にしますので、菩提寺があるとそういった意味でも安心です。

わからないことは事前に相談もできます。

◆檀家としての付き合いやお布施が必要
檀家になると、例えば
葬儀・法事以外でも、お参りの際や菩提寺の修繕などのタイミングでお布施を包まなければなりません。
それが菩提寺の運営費になっていることが多いためです。
また、普段から菩提寺の行事に参加したり、葬儀や法事などはすべて菩提寺が属する宗派の作法や宗教儀礼に則って行わなければなりません。

また、近年は無宗教葬や宗教儀礼にとらわれない葬儀、直葬のご葬儀も増えています。
墓じまいしたり自然葬を希望する方も増えていますが、菩提寺がある場合は、
どんな葬儀を希望していても、お墓のお引っ越しや墓じまいの際には一言連絡を入れるのが礼儀です。

菩提寺が遠方にあるからといって連絡をせず、葬儀社に別の宗派の葬儀や僧侶の手配を依頼して、戒名をつけてもらった場合
寺院墓地は同じ宗派以外の人は、菩提寺に納骨を断られることがあります。

菩提寺が遠方にあるとしても、菩提寺納骨をする予定ならば必ず連絡しましょう。

菩提寺は檀家になることで、初めて菩提寺という関係になります。

菩提寺があると葬儀や法事などの際にも不安感が減るでしょう。
ご先祖様や故人、また自分たちの死後の供養をお任せできるお寺があることは安心につながりますが、
檀家としてお布施をしたり、普段からの付き合いが必要になります。

近年は核家族化も進み、親の代からの菩提寺が遠方にあり、葬儀の際や納骨時にトラブルになるケースも増えています。
遠方にいればなかなか大変かとは思いますが、法事やお墓参りにいくなど定期的に交流をはかりながら、いざというときに困らないようにしましょう。

菩提寺がない場合には?

親の代には付き合いがあったけれど、菩提寺が分からない場合や、そもそも菩提寺がない場合は、葬儀社に相談してください。
僧侶の手配や紹介行っている場合がほとんどです。

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