霊柩車の豆知識 普通免許で運転できる?

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霊柩車ってどんな車?

ご遺体の入った棺を火葬場まで運ぶ車両を霊柩車と呼びます。
葬儀後、ご遺体の入った棺を乗せ火葬場まで向かいます。昔は、霊柩車とすぐにわかる宮型の霊柩車が一般的でした。最近は霊柩車とわかりづらいリムジン型の霊柩車が普及しています。
荷室部分は棺を運ぶための作りになってます。
棺は重く大きいため、スムーズに棺の出し入れができるようローラーなどが設置され、走行中でも棺を固定し動かないように作られています。

普通免許で霊柩車を運転できる?

霊柩車はご遺体を運ぶための特殊用途車両に分類されますが、第一種運転免許(普通運転免許)があれば運転可能です。 ご遺体と一緒にご遺族を乗せて運転する際も、料金を取らないのであれば第二種免許は必要ありません。
しかし、乗車定員11人以上のバス型霊柩車は大型1種免許が必要です。

故人と親しい人が乗車します
霊柩車は、ご遺体の入った棺を搬送することが第一の目的ですがご遺族の同乗も可能です。しかし荷室の大部分が棺専用のスペースになっているので、大人数は乗れません。
そのため霊柩車は、故人と極めて親しい関係の方のみが乗車するのが通例です。遺影や骨壷を持った喪主、または近しい親族が霊柩車の助手席に乗り、それ以外の親族は、マイクロバスなどで火葬場まで行くのが一般的です。

行きのみの運行となります
霊柩車は葬儀会場から火葬場へ行く往路のみの運行となります。火葬が終わってから葬儀場に戻るときや、火葬場から自宅に帰宅する際は、霊柩車に乗ることはできません。そのため、火葬場からの移動方法については前もって考えておきましょう。

霊柩車の車種

リムジン型
クラウンやベンツなどの大型の高級車をベースにしています。
シンプルでありながら高級感のある外装です。以前は宮型の霊柩車が主流でしたが、現在はリムジン型の一見しただけでは霊柩車と分からない車が使われることが多くなっています。
運転手以外に2名ほど乗車できる場合が多く、4名以上を乗せることが出来る車もあります。

バン型
バン型の霊柩車はワゴンやバンをベースに改装したタイプの霊柩車で、黒だけでなく白い車両もあります。見た目は一般車のままであるため、見ただけでは霊柩車だと分かりません。
霊柩車は「死」を連想させるため病院内で利用することは一般的になく、故人をお引き取りに行くのに使うのは寝台車となります。しかし、バン型の霊柩車は病院でも目立たないため、寝台車として使われることもあります。

バス型
棺をバスの側部または後部に載せられるバス型の霊柩車。
一般的なリムジン型の霊柩車は代表者だけが乗り、それ以外のご遺族は葬儀会社が用意したバスやワゴン車、また各々自家用車で火葬場へ移動することが一般的です。しかし、バス型の霊柩車は故人の棺と一緒にご遺族も乗車可能なため火葬場までの距離が遠い際や、雪国などで使われることが多いようです。
東京または東京近郊ではバス型の霊柩車に対応できる火葬場もないようです。

宮型
宮型の霊柩車は、豪華な金箔、彫り物、唐破風(からはふ)の装飾が施されている特徴的な外装です。
昔は宮型の霊柩車が主流でしたが、目立つ外見で霊柩車=死を連想させるため、現在では霊柩車とすぐにわかる宮型は敬遠されることが多くあります。また近隣住民への配慮で、宮型霊柩車を火葬場付近へ出入りすることを禁止している自治体もあり、全国的に減少傾向にあります。
宮型霊柩車はメンテナンス等にコストがかかる反面、キリスト教などの宗派に使用できないなどの理由から近年はほとんど見かけなくなりました。

霊柩車の車種


「霊柩車」と「寝台車」どちらもご遺体を運ぶ車ですが、どのような違いがあるのかご紹介いたします。

搬送ルート
霊柩車も寝台車もご遺体を運ぶ車両ですが、搬送ルートに大きな違いがあります。
霊柩車は葬儀場から火葬場へ搬送する際に使用し、寝台車は、故人が亡くなった病院等から葬儀社または自宅などの安置場所へ搬送する際に使用します。
葬儀前にご遺体を運ぶのが寝台車となり、葬儀後にご遺体を火葬場へ運ぶのが霊柩車となります。

外装
霊柩車は高級車をベースにして、レザー等の高級感のある装飾が施されていることが多く、寝台車はシンプルなデザインが一般的です。

搬送するもの
霊柩車は葬儀場から火葬場への移動で使われるため、棺を乗せるための構造です。寝台車はご遺体を運ぶだけではなく、怪我人などを乗せることも出来、担架を乗せやすいような作りになっているのが一般的な作りです。

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