お正月にお墓参りをしていいの?
新年を祝う正月に、お墓参りをするのは縁起が悪いのでは?とおっしゃる方もいらっしゃいます。
ですが、普段忙しくされている方の中には、年末年始の長期休みにこそ墓参りにいきたいと思われる方も多いでしょう。
では年末年始にお墓に参るのは良くないことなのか、注意点はあるのかなどご紹介します。
結論から申し上げますと、仏教では特別にお墓参りを避けるべき日というのはありません。
ですから、お正月にお墓参りをすることは特に問題ありません。
逆に去年の汚れを落として、綺麗な状態で新年を過ごすことができるようになるので、年末年始こそ行くべきだという考え方もあるでしょう。
「年末に行くべき」「年始に行くべき」といろんな意見がありますが、どちらに行っても構いません。いつまでに行くべき、この日に行くべきという期間はありませんので、ご家族やご自身の都合で決めていただいて問題ないでしょう。
<年末年始のお墓参りで気をつけること>
いつ墓参りに行っても構いませんが、気をつけなければいけない点はいくつかあるので注意しましょう。
・12月29日、31日(大晦日)は避けるのが無難
お墓を綺麗にして新年を迎えていただくために、年末にお墓参りを考えている方もいらっしゃるでしょう。
その場合の日程は31日を避けるのが良いでしょう。大晦日は霊園や墓地、寺院も年末の対応や新年に向けての準備で忙しくなることが考えられるためです。
また、29日は「二重苦」を連想することから避けた方が良いとの考え方もあります。
ですので、年末に墓参りをお考えの場合には、できれば29日を避けた30日までとするのが無難でしょう。
・開門・閉園時間に変更がないか確認しましょう
普段は遅くまで開園している霊園でも、年末年始などの時期は閉園時間が早まることがあります。
もしも遅めの時間に行こうとお考えの場合には、閉門時間を確認してから向かうことをお勧めします。
HPに時間が載っていない場合には、年末前に管理団体へ直接確認すると良いでしょう。
・寒さの強い時、雪が降っている時には無理をしない
年末年始の帰省時に、皆さんでお墓参りに行こうということもあるでしょう。
もし積雪地帯であったり、寒さが厳しい地域の場合には無理をしていくのはやめましょう。特に、雪が積もっている時には、なるべく避ける方が安全です。
積雪で足元が悪くなっていたり、地面や墓石が滑りやすくなっている場合もあります。
墓地の水道も凍結してしまっている場合には、墓掃除もできなくなってしまいます。積雪時には日を改めてまた伺うようにしましょう。
寒さの厳しい季節ですので、風邪をひかないよう、暖かい格好で防寒対策をしてお出かけください。
お正月の墓参りは縁起が悪い?
「お正月のお墓参りは縁起が悪いのでは?」と言われることもあるようですが、ご先祖様が眠る場所であるお墓は、縁起が悪い場所とは言えません。
また、本来お正月には「新年に歳神様とご先祖様の霊を迎えるため、準備をする」という意味があるので、お正月にお墓参りに行くことは理にかなっていると言えるでしょう。
元日や三が日、または松の内に、新年の挨拶や一年の報告と感謝として、お墓参りをされる方も近年増えているようです。
年末年始は、実家に帰省されたり、親せき一同が集まることのできる機会です。
地元を離れている方は、普段はお墓参りに行く機会も無いと思います。このお正月休みの機会を利用してお墓参りに行くのはいかがでしょうか?
まとめ
家族や親せきに「お墓参りは年末年始を避けるべき」という方がいる場合や、年末年始のお墓参りをしない地域のしきたりがあるなど、トラブルになりそうなときは年末年始のお墓参りは避けたほうが良いでしょう。
ご家族と話し合っていただいて、無理のない範囲で行いましょう。